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徒然音楽日記(新) Saxophone - Yuki Yoshio

日々の活動の記録

研究演奏リハーサルとそのプログラムノートっぽいもの

今日は、来月7日に向けての研究演奏のリハーサルということで、試験会場での試演を行った。

もちろん、調整中練習中の楽曲なので、百点満点とは言えなかったが、気づけた点は多かった。



今回は、(いわゆる)現代音楽(調性とリズムに依存しない、描写的(表題的)な音楽)を取り上げる。

西村朗氏が作曲した水の影という曲だ。

この曲についてのことはまた後日詳しく書こうと思っている。



実は今日、初めてこの曲を響きのある場所で吹いた。その時の感覚が感動的で忘れられずにいる。

演奏する部屋というのは、曲にとって、水の容器のように感じる。


つまり、演奏する部屋(容器)が変われば、描写される音楽(水)も性質や印象が全く変わってくるということだ。

平たくいえば響きがある部屋で演奏する音楽は全く別の生き物のように聴こえて、その感覚がとても新鮮だった、ということだ。笑
普段から聴いている人にとっては些細な変化だったかもしれないが、音に潤いというか…命が吹き込まれたような、そんな感覚だった。言い過ぎかな?笑
鼻血が出るほど難しい曲だが、チャレンジして良かったと少しずつ思え始めている。
まだまだ課題は多いけれど、楽しみになってきた。頑張ろう。


というわけで、研究演奏は以下の通り。
学内で公開されているので、お時間ある方は是非足を運んで下さると嬉しいですm(_ _)m
2016年7月7日(木)17:30-19:30頃(吉尾は18:30前後ですm(_ _)m)
@1-104(オケスタ)
Akira Nishimura : Water Shadows (for solo alto saxophone)
Fernande Ducruck : Sonate en ut #

30分弱のプログラム。

1曲目の西村作品は無伴奏作品。
水も影も、想像に難くない身近な存在であるが、実際には手で触れることは出来ない。
そんな不思議な距離感のギャップや、水の永遠性、水のゆらめきによって起こる影の模様や色合いの変化などをイメージして演奏したいと思っている。
一方、ソナタと題名をつけられると、表題的というよりも抽象的な表現と思われがちだが、デクリュックのソナタには表題がなくともその曲の中に起こる響きはエスプリと想像性に溢れている作品と言える(と思う)。
厳格なソナタの形式を持っているのは1楽章のみで、2,3,4楽章にはそれぞれAndante(後にNoelの書き足し)、filluse(つむぎうた)、Nocturne et rondeauといった題名がつけられており、音楽の中から具体的なイメージを表現させようとする作曲者の意図が見られると言えよう。

この2つの楽曲から、影や暗闇といった、決して表には出ない、しかし存在しなければ成り立たない、何とも形容し難い魅力的な世界観をお楽しみ頂ければと思っている。

当日プログラムノートを置けるか分からないので、それらしいものを書いてみた。(案外長くなった)

先端にして原点回帰のような表現

10日後、実技試験を控えている。
演奏する曲は、デクリュックともう1曲あるのだが、イメージと想像に頼る部分かかなり多く、手探りしながら演奏している感じが拭えない。

で、その曲の一番最後、上のドの音を可能な限り長く伸ばすように要求されて、なめらかに0の暗へと消えていく場面がある。
平たく言ってしまえば技術的には音量変化の
あるロングトーンなのだが、そのような単純な音形でしかも鳴らしやすい音域の音にも関わらず身構えてしまいとても苦戦している。

現代の音楽と言えばそのカテゴリ分けそのものに何か身構えるようなものを感じてしまうが、それ以前に自分の持っている音色でこれほど単純な勝負が出来る曲も面白いと思いつつ恐ろしいとも思った。

明日はリハーサル。なんとか暗譜で演奏したい!やっぱり譜面台一つあるだけで距離感って大分出来てしまうような気がしている^^;

試験向きにメモその3

デクリュックのソナタ第一楽章、展開部の後半部分の音について。




画像の楽譜、旧版では1拍目の最後の音はド(E音)となっているが、自分の盤ではシ(D音)になっている。
このメロディは、第二主題を展開させた途中のもので、第二主題は、東洋的な響きのする五音音階にのせて、朗らかに歌われるもの。
使われている音から判断するのであれば、おそらく新版の方が理にかなっている。
音階の音だし、なにより旧版でさえも伴奏譜はシの音で表記されているのだから。

ちなみに、様々な演奏を聴き比べてみているが、この部分は人によって全く違う。どちらの方が多数とも言い切れない。

というのも、自分は少なくともそうなのだがなにしろ、五音音階の音ではないのにも関わらず、ドで吹いた時の開放感というか爽快感はなんとも言えない魅力に溢れているように感じるのだ。

なので、個人的にはドの音で吹きたいと思っているのだが…どちらの音が作曲者の意思に近いのか、というのは明白な部分はある…と、とりあえず検討とする、、^^;笑

ところで、この楽譜はパート譜面としてアルトサックスとヴィオラの楽譜がついてくる。
この曲は夫モーリス・デクリュックと本人フェルナンドの共作と言われているが、どういうことなのだろう。
これは完全に想像だけど、サックスの楽譜はモーリスが書いたものであって、フェルナンドは弦楽器的な表現をサックスに求めるために最初に音域の近いヴィオラで書いた…とか?
そうでもしなければ、例えば四楽章のあの地獄みたいなところなんてなかなか思いつけないような気がするのだが…そのへんのこと記録されてる文章無いかな…外国語でも頑張って読むから情報あったら教えてください(そこは他力本願かい)。

試験に向けて自分用メモその2

前回、デクリュックのソナタの副題について触れたが、これについて、調べを進めていくうちに1つ行き詰まった点がある。

当然のお話ではあるのだが(といいつつも全然詳しくは分からないのだが)、本は、売れて、これから先も売れゆく見込みがあれば増版?される。んだと思うのだけれども。
増版される度に、出版社側もより読みやすく、より作曲者の意図に近づける(と出版社は思っている)ようなマイナーチェンジをしていることは少なくない。
大抵は楽譜の譜めくりの位置が工夫されたり、読みやすい音符の大きさになったり、、というような程度のものなのだろうが、デクリュックのソナタは、自分が今持ち比べているものでも
結構な違いがある。

自分がデクリュックのソナタの楽譜を買ったのはおそらく中学三年生の頃だったが、それよりももっと前に出版されたであろう版を見る機会があった。
すると、その旧版の楽譜、第2楽章に副題がない。ただandanteとのみ記されていた。
し、第4楽章も、nocturne et finalと書いてあり、現在のnocturne et rondeauとは全く違うものになっている。
どちらが正しいのか、さらに詳細な調査が必要だが、仮にnoelの副題が無いものだとしたら、また吹き方やそれに対する表現のイメージも全然違うような気がする。
ロンドーに関しては、歴史的に使われているし、楽譜を読み込めばそのように曲が作られていることが分かるので良いヒントになると思うのだが…

情報が少ない とこのご時世に言うのは甘えかもしれないが、デクリュックに関する情報はあまり多い印象を受けない。もちろん探して調べて翻訳して…って自分なりにはやっているつもりだが。
自筆譜なんかもなかなか簡単に見ることも出来ない。
そうなったら、楽譜に書いてあることを精読してそこから予想を広げていくことしか出来ない。
音符だらけの中に書いてある文字というのは、曲作りに際して個人的には大きく方向を決定づける要素だと思うので、作曲者の意思をしっかりと尊重した楽譜に仕上げて欲しいと思うし(もちろん悪気も自分らを混乱させる気もないのも分かっている)、自分が曲を取り上げる時にも、作曲者の意思も汲み取りつつ自分の音楽ができるように頑張りたいものだ。

本当はブログ書く暇も余裕も無いんですけど

無理矢理近況を書くことにする。
まず今年度、4月から7月の間にソロもので5曲並行さらいをやっていた。自分史上最高に自分で自分の首を絞めた、辛かった。笑半分終わって残り2曲。新曲譜読みも始めるんだけど。

室内楽でクーラウのトリオを取り上げてテナーでチェロパート吹いている。なんだけどすんごい中庸に中庸に吹きまくってる。テナーの扱いに慣れていないからか終始コントロールだけで音を出している感じしていて嫌なんだよなあ、もっといろんな音出せるようにしないとなあ。

あと室内楽でサンジュレーのデュオコンチェルトもさらってる。なんだあれ難しすぎる。
指も回しづらい音程全然合わねえし、、何しろ譜めくりが鬼難しい(吹いた人なら分かる)。
ただああいう曲はほんとなかなかさらわないからすごい良い勉強になってる、もっと極めたい。

吹奏楽でアンダーではあるけどソロをやってる。
ハートレーのサクソフォーン四重奏協奏曲。
どう考えてもいい曲とは思えない(音楽的ではあるけどメロディックとは思わないし何しろサックスの使う音域を明らかに間違えている。なんだあのフラジオは。笑)が、楽しくやっている。ちゃんと実力つけてちゃんとソロ吹きたいわーーー

吹奏楽なー曲は好きなんだよなぁ、、いい曲揃ってるから吹いてて楽しいは楽しいんだが…合奏っていうケータイに甘えた演奏はやっぱりやだなあと思ってしまう。

授業。
器楽の授業の7498316721842831倍ヴィルの方が面白い。と言える。個人的には。笑
ほーんと転科出来てよかったと思っている、実力もちゃんと付けていこう!

月末には学内でラージアンサンブルの発表。
チャイコフスキーのイタリア奇想曲(OKの皆さん懐かしいですね、ぜひ来てくださいね笑)とモーツァルトのフィガロの結婚序曲。
えげつねえけど頑張ります、アイデアもっと出していかなきゃ…

この2-3ヶ月発表用のレポート作ってみたり編曲も4-5曲やってるしチラシ久々に作ったしなんかなんだかんだ良い学生生活だ、寿命縮みそうだけどまだ大丈夫だな、案外書いてみたら大したことしてなかった、やっぱブログたまに書くといいわ自分のこと客観的に見える。オススメ。

よーし気分転換完了!がんばろ~

上のドの伸び

リードが硬いのかわからんけれど、前から上のドの音だけ若干ヌケが悪い、どうにかならんものか。、

最近は本当に環境が整った練習時間を確保しづらく、きついところだが、どうにかこうにか乗り越えなければ…

試験向きにメモその1 デクリュックのソナタの話のさわり

自分の試験は今回から試験は公開になるので、曲目解説を書くつもりで演奏以外の観点から曲を見つめなおそうと思う。いつも通り、独断と偏見と想像と妄想。

フェルナンド・デクリュック。20世紀フランスの女流作曲家、オルガニスト。
夫はサクソフォン奏者のモーリス・デクリュック。

ヴィオラ(あるいはアルトサクソフォーン)のためのソナタ嬰ハ調は四つの形式から成り立っている。
他多数の楽曲と同じように、実際にソナタ形式を持っているのは第1楽章のみ。
2,3,4楽章はそれぞれ副題がついており、その3つの共通項は「夜」という点。
第2楽章はNoel。宗教曲で、クリスマスの夜の描写。つまり、キリストの誕生。
だから、完全5度という調和した音運びで曲が始まる。
第3楽章はfilluse。紡ぎ唄。
つむぐという単語から想像されるもの…(後日追記)
第4楽章。Nocturne en rondeau。夜想曲とロンドー(ロンドではない)。
これは題名の通り。しかしこのままだとロンドーの説明が出来ない。

本日は以上。気が向いたらまた書く。