FC2ブログ

徒然音楽日記(新) Saxophone - Yuki Yoshio

日々の活動の記録

天頂の恋わず

S__28082184.jpg

おととい、昨日と静岡まで赴いてきた。
大学の先輩である山口雅貴(同い年の友達なのだが)に声がけいただき、武蔵野音楽大学静岡県東部地区同窓会の新人演奏会に賛助出演させていただいた。

S__28082188.jpg

山口と、ピアニストの高橋さんと。
今回で50回目だそうで、同窓会の歴史の重さや、先輩方が我々をこうして同窓会に迎え入れてくれることに嬉しさと幸せを感じつつ演奏した。

さて、今回演奏した曲は長生淳氏の天頂の恋という曲。
ソプラノサクソフォンと、テナーサクソフォン、ピアノのためのトリオで、演奏時間は大体13分ほど。
その中で、自分の目の真上で起こる壮大な恋の物語を三人が紡ぎ出す、といった趣だろうか。
とはいえ、出版社こそ「天頂の恋」について、ソプラノサクソフォンが織姫〜とかなんとか言っているが、これは本当に作曲者の言葉なのだろうか?なんていう野暮なことを考えてしまうのが最近の日課である。
そもそもその流れで行ったらピアノどうなるんや!!なんやねん!!!

まあ、その話は今度にしよう。

天頂の恋という題名がついていながら、この曲に付随する情報は長生氏自身はそれほど多く残していない印象。
これから時が過ぎれば、どんどんそのような情報は充実していくことになるのだが、このようなストーリー性の強い曲は、作曲者よりも演奏者や聴衆によって情報が塗り固められていくイメージが強いのだ。
もちろん、私は、「曲は生き物である」と考える人間である。
楽譜通りに演奏することはもちろんだが、それと同じくらい、音楽的に良い演奏のために、辻褄をよく合わせながら楽譜の要求を拡大解釈しながら演奏することも重要視している。

じゃあ、どの辺りが天頂の恋(=七夕の恋の物語)ということを示しているのか!
私なりの解釈を示そう。

織姫と彦星の恋愛の成就というものは、一体何によって示されるのか、それはリズムと音程によって示されると私は考える。
特に、音程感が重要だと考えている。皆様は協和音程という言葉をご存知だろうか。
ハーモニーを作る際の言葉で、協和音程は、1度と8度、そして4度と5度。不協和音程はそれ以外。
(ここでは3度、6度は不協和として扱うよ)

この曲においてソプラノとテナーの両者がオクターブの音程を使って演奏する場所にはかなり重要な意味を含まれている。
仮に織姫がソプラノ、彦星がテナーであるのならば、ちょうど多分声はオクターブくらい違うよね(という偏見)。
私は、ソプラノとテナーのオクターブの音程間隔を、この「天頂の恋における協和」と考えた。

中間部、ドッピオ・ムーブメントのクライマックス部分には、ソプラノとテナーによる激しい音階の掛け合いの部分があるのだが、ここの音程関係の作りが、シビれるとしか言いようがないほど見事。
ソプラノが激しい天の河の流れの中で悲痛な叫びのレガートを演奏している際のテナーのハーモニーは、オクターブにギリギリ届かない長7度という音程間隔が出来る。オクターブに届かない、不協和で緊張感のある響き。
さらにその後にはテナーサクソフォンの叫びが聴こえるのだが、それに手を重ねようとするソプラノサクソフォンが最高音で示した音程は長9度。こちらは逆にオクターブを超えてしまった不協和な響き。
そのまま、2人の手は離されたままクライマックスへと突入するのだ。

その後、諸行無常を示すかのように静かに冒頭部分へと戻り、2人の懐かしい時間は回想される。
で!!!一番最後にね!!!!テナーとソプラノでオクターブで、静かに「ファ」の音をね!!!!!!鳴らすところが!!!あるの!!!夢の中で!!!!いやーーーーーエモい。(完全に文章力落ちたなこれ)

まあ、論文じゃないので、こんなもんでいいだろう。
とにかく楽しかった。いい曲だった。また吹きたいなー

次は木曜日にパガロス。長生先生ウィークである。

ケース買った


テナーのケースを買った。
今までSeriesIIIの純正のものを使っていたのだが破損してしまい、週末に遠出を控えていることもあり思い切って買ってしまった。
マルカートのケースは実は中学生の頃からアルトで愛用しており、それを今度はテナーになって使うというのは少し不思議な感覚だ。
本当は写真を載せたかったのだが、とても不思議な色で写真で表現するのが難しく諦めた。
カーボンブルー(?)という色で、遠くから見た見た目は真っ黒なのだが、近くで見ると深く美しい青緑を見ることが出来るという、不思議な色味。
軽いし、若かりし青年でも何とか買えるリーズナブルなお値段。良すぎる。

ここ数日少し買い物が続きすぎているので、この買い物経験をモチベーションに(実際幸せ指数はこれで上がるはず)練習に活動に頑張りたいものだ。

終わってきた

imasara.png

少しずつ進めていた、さらった曲リストのデータ移行がもう少しで終了する。
今まではこのFC2ブログの下書き記事としてずっと残していたのだが、検索が大変だったり色々と不便だったので、Excelデータへと移行している。
エクセルからなら、この曲が初めて人前で演奏したかどうか、もわかるし、過去のレパートリーを演奏形態や国籍、さらには演奏時間などでも検索がかけられるようになるだろう。考えてみればめちゃくちゃ便利だ。

10年間の間で今の所リストアップされているのは250曲くらい。多分でも書き漏らしているもの…特にカルテット作品などはかなりまだ書ききれていないかもしれない。

こうして見てみると、なるべく分け隔てなく取り組もうとしている姿勢だけは少しは垣間みえて良かったと思う。
とはいえまだまださらえた曲は本当に少ないというのが正直な感想で、もっともっとたくさんの曲に出会いそれを勉強したいと切に感じる。
自分でさらっていない曲でも、聴いた曲などもリストアップしていけば、今後の選曲の参考にもなるだろうか。
しっかりフィルターつけておけば大丈夫だと思うが、はてどうしたものか。
そしてこのデータ、可能な限りどんなトラブルにも巻き込まれたくないので、2、3箇所くらいに分けて保存しておくくらいの徹底をしたい。笑

原譜たちよ

P_20190401_202803_convert_20190401210005.jpg

家に帰って楽譜棚を整理した。
写真は原譜の量。まあ学生にしてはよく集めた方か。
一生かけてアカデミアミュージックの棚より多くの原譜を集めたい(なんと無謀な目標であろうか)

実際、家が楽譜の図書館みたいになったら多分幸せだろうなとは思う。だから、アカデミアミュージックを目指す(?)ことは半分冗談でもあるが、半分くらいは望んでいることでもある。